クラッチ

クラッチ

引き続き腰下部分の作業を行っていきます。 まずはクラッチ部分の清掃後、フリクションプレート、クラッチプレート、クラッチスプリング他、クラッチ部分各部品の検査・計測を行います。 クラッチップレート、フリクションプレート、クラッチスプリング等、当社が独自で編纂し制作している適性データ表と照らし合わせ、すべて適正値であることを確認後、目視での確認も行い組み付けに入ります。 クラッチハブナットは、再使用不可の為交換です 同様に、オルタネーターシャフトまわりのギア、チェーン、テンショナー等も検査後、必要部品を交換し取り付けます。...
腰下組み付け

腰下組み付け

クランクシャフトとトランスミッションの準備が整いましたので、いよいよ組み付けていきます。 上の写真はベースのエンジンに取り付けられていたクランクメタルですが、異物噛み込みによる縦傷も無くアタリも均等に出ており非常に状態が良かったため、再使用も考えましたがコンプリート車両であること、また今後10数年~20数年程度の使用期間を想定考慮し、新品に交換する事としました。...
クランクシャフト・コンロッド

クランクシャフト・コンロッド

各部清掃後、まずは検査を行います。 コンロッドは専用設計の検査治具を用いて曲がり・ねじれ等チェックしていきます。 続いてクランクシャフトに移ります。 クランクシャフトメインジャーナル部分を測定してシャフトの振れを確認していきます。以下、測定データとなります。タイトルをクリックして頂けるとご覧になれます。 クランクシャフト振れ測定データダウンロード 各部、精度測定が終わりましたので、組み付けに入ります。...
トランスミッション

トランスミッション

トランスミッションは腰下分解前に、前回ご紹介したシフトとの連動した動きを確認し、更に単体での分解を行って細部の摩耗や消耗パーツの交換を実施します。 上写真がインプット側、下がアウトプット側となります。 ギアの噛み合う部分は摩耗が判断しやすいですが、内側のシャフトやワッシャーと干渉する部分の摩耗はトランスミッション自体のガタを生んでしまうため、検査・確認を繰り返し、判断します。ベアリングも消耗が見られた場合はプレス機にて交換を行います。 シャフト、ギアそれぞれのオイルラインを適正に確保し、仕上げます。...
ロアケース:シフト

ロアケース:シフト

アッパーケース側の準備が整いましたので、ロア側に移ります。 まずはシフトまわりから。構造はシンプルですが、構成される部品の摩耗がダイレクトにギアチェンジの不具合となって表れる部分なので注意して進めます。 シフトフォークとドラムに関しては、当社の膨大なストックの中から、あらかじめ選考された状態の良いものを使用します。 見落とされがちですが、シフトロッドの微細な摩耗も見逃せない部分なので、今回は新品をチョイスします。 各関連パーツの清掃・検査後、適切に取り付けていきます。...