0.5ミリオーバーサイズピストンに伴うシリンダーボーリングを外注先に依頼する前に、現状どこがどれだけ磨耗しているかを測定、把握、記録しておきます。

そうすることでGPZ900Rのエンジンがどんな使用状況でどれだけ走行すればどれだけ磨耗するのかというデータを当社が蓄積し把握することが出来ます。
その情報を元に 今後のGPZ900Rにお乗りのお客様へ無駄の無いより正確なご提案が出来る裏付けとなる社内資料を作成するよう日々心がけています。

以下、測定結果と測定法を示した表となります。分解前の走行距離と発生していた
メカノイズから察してほぼ予測どおりの磨耗具合でありました。

この車両は数年前にコンプリート車両として製作され、当時のオーナー様から次のオーナー様へ販売するにあたり、次のオーナー様には金銭的なご負担を頂きましたが、当時のオーナー様の使用状況と走行距離からエンジンを分解することなくそのまま販売することをしないで今回隅々まできちんと見ておいてよかったと思う結果でした。コンプリート車両の次のクオリティに位置する認定中古車として販売する限り、それに恥じないクオリティで制作出来るよう努力します。

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更に、新たに組み入れる当社の0.5ミリオーバーサイズピストンも測定し、先のデータと総合して、ボーリングの仕上げ寸法を指定します。

シリンダーと同時に依頼しておりますシリンダーヘッドの清掃・カーボン除去の帰りを待つ間に、引き続き腰下の組み付けを進めていきます。

つづく